ダートターゲット   だーと・たーげっと  DartTarget 

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TDU-10Bダートターゲット参照

タービン・フレーム   たーびん・ふれーむ  TurbineFrame 

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タービン・ローター後部及び、エンジン後部かつ機体への主取り付け構造を有する。
(2002エアフェスタ那覇での装備品展示、解説より)
参照:エンジン

タービン・ローター   たーびん・ろーたー  TurbineRotor 

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燃焼器部からの熱エネルギーを膨張させローターを回転させるエネルギーと、速度エネルギーに換える。
(2002エアフェスタ那覇での装備品展示、解説より)
参照:エンジン

耐Gスーツ   たい・じー・すーつ   

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戦闘機パイロットは空戦時などに高機動を行うと高いG(ジー)にさらされる。その影響で血液が下半身に急激に集まると、ブラックアウト(色調が無くなり、視野が狭くなっていく症状)を起こし、お尻のような身体の柔らかい部分の毛細血管が切れて内出血状態になり、さらに高いGを受けると失神してしまう危険な状態になることから、これを防止させる為にGを感知すると下半身を空気圧で締め付けて、血液が下半身へ集中するのを防止するGスーツと呼ばれる保護具を着用する。現在航空自衛隊が使用している耐Gスーツの型式名称はJG-5Aと言う。スーツとは「一揃い」という意味だが、耐Gスーツは腹部から下(下半身)のみに装着するもので、腹、太股、ふくらはぎの部分に空気袋を内蔵していて、機体とホースで接続してエンジンから抽出された空気で袋を膨らませて身体を締めつける仕組み。
通常の人なら4G(重力の4倍)までが限界と言われ、身体を動かすことも困難になりはじめるが、アクロバット飛行では5〜6G、戦闘機の高機動では最大9Gまでかかることがある。GスーツはプラスGを少しだけ(1.5G程度)緩和させることができるが、マイナスGには対処できない。基本的に高いGを克服するには体力が勝負であり、全身に力を入れて血管を収縮させる耐G作動をしなければならない(もちろん、時間的な限界がある)

第1術科学校   だいいち・じゅつかがっこう   

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航空自衛隊に装備されている航空機の機体、エンジン、搭載機器等の整備を行う要員の教育を行う部隊で浜松基地内に置かれている。実際の機体を使うこともあるため各機種の1〜2機が2年程度のローテーションで配備される。飛行は行わないがF-4EJ改も置かれており、レーダー等の操作パネル点検を行うため後席には暗幕が取り付けられている他、整備の実技教育に使われていたが、平成12年度でF-4EJ改の整備教育は終了し、今後は実動部隊の中で整備教育を行うこととなった。

対地攻撃訓練   たいち・こうげき・くんれん   

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模擬爆弾を使用しての訓練は海上では無理があるので地上の訓練エリアを使用する。空自の射爆場は2箇所で、北海道の島松演習場と青森の天ヶ森射爆場 があり、各飛行隊は近くのAIR BASE(千歳か三沢)に移動することになる。

だんだら模様  
NEW!!06/11/11
だんだら・もよう   

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マンガ「ファントム無頼」に登場するF-4EJ(680号機)のインテークとラダー部分に描いているパーソナルマークとしても有名だが、95年戦競で第 306飛行隊の参加各機がスペシャルマークとして描いていた。だんだら模様は初期の新撰組が羽織に使っていたことから、新撰組の代名詞のようにもなっているが、これは忠臣蔵の赤穂浪士が吉良屋敷に討ち入りしたとき、薄明かりでも敵味方の識別をするために羽織の袖に使った模様を真似たものである。
ちなみに、新撰組がだんだら模様の羽織を使っていたのは池田屋事件の頃までで、それ以降は着用されていた記録は無いそうだ。(将軍警護のために浪士を集めて作られた前身の「壬生浪士組」から「新撰組」と名を改めたのは1863年9月25日で、池田屋事件は1864年6月5日だから、僅か10ヶ月くらいしか使われなかった・・・派手だということで隊士からの評判が悪かったらしい) 新撰組が最後までトレードマークとして使ったのは隊旗に染められた「誠」の文字で、これは「国(幕府)に忠義を尽くす」ことと「言とを成す=有言実行」という意味があったと言われている。

弾薬トレーラー   だんやく・とれーらー   

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F-4やF-15にAIM-9(AAM-3)やAIM-7を搭載するときに使われるミサイル専門のトレーラーで、形式はMHU-12Mという。荷台のラックを交換することにより他の弾薬も運搬できるが、航空祭では荷台に座席を設けて子供達を乗せる花自動車として大活躍するのだ。

着艦フック   ちゃっかん・ふっく  arresting gear 

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固定翼の艦載機には必要な装備で、着艦フック(arresting gear)を使って空母着艦の際に制動用ワイヤーに引っかけて機体を静止させる。米空軍機もF-104から空母に着艦する訳ではないが、着艦フックと同様の仕組みでアレスティング・フックという装置を付けるようになった。これは緊急着陸を行う場合ワイヤーに引っかけて制止する際に使われる。(空自でも時々訓練は行っている)
仕組みの違いは殆ど無く、使用回数の違いでフックの強度が違うだけ。当然、頻繁に使うことになる海軍機のフックは頑丈だが、その分だけ重量もある。F-4の場合、元々艦載機であるから着艦フックが装備されていて、空軍型も改修されることなく機体に装備されている。例外的な使われかたとして、ベトナム戦争時に敵地で被弾しエンジンアウトになった僚機を安全地帯まで運ぶため、傷ついた僚機の着艦フックを下ろさせて、それを自機のキャノピーで押したという秘話がある(器用なことだが、この2機の乗員は奇跡的に脱出に成功し救助されている)
緊急着陸の方法として、他にヒットバリア(バリアヒット)があるが、ヒットバリアは機体を壊してでもオーバーランさせないための最終手段。アレスティングフックをワイヤーに引っかけるのではなく、バリアと呼ばれる網の様なモノに機体を突っ込ませて制動する。

チャフ   ちゃふ  chaff 

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チャフとはクズ、カス、燃え殻の意。敵レーダーを撹乱させるための装備 で、第2次世界大戦時からアルミ箔の細片(チャフ)等を空中にばら撒くこ とを行っていた。電波を撹乱する方法としては現代でも有効で、敵が使用す るレーダー電波に合わせてアルミ箔の大きさを裁断すると効果が上がる。F- 4にはAN/ALE-40等のディスペンサーを介して搭載するが、それ以前はスピー ドブレーキ内にチャフを紙に巻いた手製カートリッジに詰めてたこともあっ たそうだが、使用する時はスピードブレーキを開くことになるので、機動飛 行中の操作は神業程の操縦技量が必要だったとされる。なお、RF-4では照明 弾用のラックから射出が可能だったそうだが、現行では全てのF-4にAN/ALE- 40が付けられるので、使用に難しい問題は無いだろう。 チャフ/フレア・ディスペンサーチャフポッド参照。

チャフ/フレア・ディスペンサー   ちゃふ/ふれあ・でぃずぺんさー  chaff flare dispenser 

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形式はAN/ALE-40で、F-4の主翼内側パイロンに取り付ける。カートリッジに よりレーダー撹乱用のチャフ、または疑似熱源のフレアを搭載できる。チャ フなら120発、フレアなら60発を搭載でき、混合で搭載することも可能で、 手動操作の場合は上下の切替スイッチで射出を選択できる。フレアは元々夜 間攻撃用の照明弾だったが、現在は対赤外線誘導兵器用への欺瞞として使わ れる。1979年に研究目的で購入した後、1981年から各機への整備が始められ て、現在は全F-4/RF-4飛行隊に行き渡っている。

チャフポッド   ちゃふ・ぽっど  ChaffPod 

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形式名はALE-41。チャフ散布用のポッドでアルミ箔(今は銀メッキのグラスファイバー)を細かく切断して散布する仕組みであった。チャフは敵レーダー電波を撹乱させる方法として、レーダーが登場当初から対抗策として使われてきたが、その効力は現代でも有効である。現在はパイロンに装着するAN/ALE-40を使用するようになったため、チャフポッドを使うことはあまりないと思われる。

長距離偵察ポッド   ちょうきょり・ていさつ・ぽっど   

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LOROP POD(LOng-Range Oblique Photography POD:ローロップ・ポッド)と呼ばれるRF-4EJも使用する写真偵察用のポッド。カメラを側面に向けているので、目標から離れた位置から撮影できる。敵地から離れた位置又は領空ギリギリから偵察を行うことが出来る。現在の海外では、このような偵察はスパイ衛星に取って代わられている。しかし、運用の柔軟性という点では航空機が勝っており、航空機による長距離偵察の必要性が無くなることはない。

調達数   ちょうたつすう   

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F-4EJの調達数は69年では104機(4個飛行隊分)とされたが、72年には沖縄返還に伴い24機が追加(5個飛行隊分)となり、76年にはF-15の導入が遅れることにより更に12機追加されて計140機となった。

デイグロ   でいぐろ  DayGlo 

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デイグロ(ディグロ)とはアメリカの塗料メーカーのことで、蛍光顔料の最大手である。1930年代に発明されたデイグロ蛍光顔料は、第2次大戦中に自軍の最前線への誤爆防止用にアメリカ陸軍で採用された(実際、ノルマンディー上陸以後のサン・ロー突破作戦等で、味方への誤爆で被害が大きかった) 大戦後の1950年代では航空機の衝突事故が頻発したことから、オレンジ系のデイグロ色が空中衝突防止用マーキングとして多用され、自衛隊でも練習機などの標準塗装として使用されている。他に航空自衛隊ではACM訓練や戦競で識別用塗装に使われることが多い。自衛隊で使われるデイグロの蛍光塗装はオレンジ系が多いが、レッド系、イエロー系、グリーン系、ブルー系なども少量ではあるが使用されることがある。
また、蛍光塗料とは、通常は反射する色素以外の可視光線は物体に熱として吸収分散されてしまうが、紫外線を含めて吸収される色も反射する色以外の 可視光線も、反射光と同じ波長で放射させることの出来る塗料のことを言い、通常なら反射光だけを色として眼で識別しているが、蛍光塗装では反射光と放射光の両方を認識できるので、独特な色調として判別しているのである。

参照:DayGlo

偵察航空隊   ていさつ・こうくうたい   

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航空自衛隊で航空偵察を主任務とする唯一の部隊で、百里基地に置かれているが航空総隊直轄の部隊である。隊本部を始めとし、RF-4E/RF-4EJとT-4を装備する第501飛行隊、機体の整備を行う整備隊と、写真解析等を行情報処理隊から構成されている。第501飛行隊の守備範囲は日本全土と広範囲で、任務は斥候偵察に留まらず、常日頃からの陸上/海上の情報収集(写真・電波)を行うことで、戦術及び戦略的偵察の要素を兼ねていて、地域偵察に留まらない航空総隊司令部の眼(と耳)の役割を持っている。訓練以外に有事や災害派遣にも備えて常に出動できるように常時待機も実施おり、地震や火山活動の状況偵察にも多大な貢献をしている。元々「防衛計画の大綱」でも偵察機兵力は24機(実稼働機数)とされていたから、RF-4Eの14機だけでは半分の兵力しかなかった。F-4EJ偵察ポッド搭載改修機(RF-4EJ)に転用させることで、ようやく定数を揃えることが出来た。また、RF-4EJは戦闘能力を残されていることから、自衛用(又は強行突破用)に20mm弾やAIM-9Lも装備できるので、飛行訓練の幅はかなり広いと言える。

偵察ポッド   ていさつ・ぽっど   

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F-4に偵察ポッドを付けて運用したのは英空軍が老舗で、F-4M(FGR.2)にマルチセンサーポッドを付けて偵察行動も行った。空自はF-4EJを偵察用に改修した機体に3種類の偵察ポッドを、目的に応じて使い分ける運用にしている。

データリンク   でーたりんく   

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EJ及びEJ改には地上の自動警戒管制システム(BADGE)の情報をリアルタイムで受け取るデータリンク装置があり、形式はAN/APR-670という。これにより地上のレーダーサイトからの情報も受け取ることができ、ターゲットへの要撃を行いやすいようになっている。

テールパイプ・アッセンブリー   てーるぱいぷ・あっせんぶりー  TailPipeAssembly 

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可変式排気ダクトで、燃焼ガス流量を調整し超音速のガス流を作る。
(2002エアフェスタ那覇での装備品展示、解説より)
参照:エンジン

敵味方識別装置   てきみかた・しきべつ・そうち   

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F-4EJには敵機と味方の識別を行うためにAPX-101という応答用の装置を搭載 していた。F-4EJ改では新規にF-15Jも搭載している質問装置AN/APX-76Aを 追加して独力で敵味方の識別ができ、FCSで表示できるようになった。IFF(Identification Friend or Foe)。

天狗   てんぐ   

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第304飛行隊の部隊マークで、福岡と大分の県境にある英彦山に住むとさ れる天狗をモチーフにしており「天狗のように俊敏で、何事にも"天狗"にな らずに前向きに物事に打ち込むように」という意味が込められている。 英彦山は古くから修験道の霊場として栄えた標高1,200mの山で国定公園に 指定されている。天狗は日本独自の文化によって登場する生態系の頂点とさ れる想像上の生物。英彦山(彦山)には豊前坊という天狗が住んでいると言 わる。英彦山では突然はげしい風が吹いたような大きな音がする現象が有名 で、地元ではこれを天狗が地に落ちたときの音として「天狗倒し」と呼んで いる。 ちなみに、鼻の長い天狗の姿というのは諸説あるが、日本書記のサルタヒコ 神を元とする説があり、容姿は天狗とほぼ同じとされている。(手塚治虫が 「火の鳥」で描いていたサルタヒコは御茶ノ水博士にソックリだけど)

電撃防止帯   でんげき・ぼうしたい   

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EJ改になってレドームに付けられた導電帯で、飛行中の落雷に対処できるようにしてある。レドームは電気を通さないガラスFRPで作られるが、ここに落雷を受けると溶けて大穴が開いてしまう(落雷は機首や翼端のような先端部分に受けやすい) そこでレドームに電撃を受けた場合に、金属の導電帯から機体に通電させて被害を出さないようにしたのが電撃防止帯である。飛行中の落雷は通常は2箇所以上同時に電撃を受けるので、機体表面に電気が通ってしまえば、片側から電気が逃げてくれるようになるので被害を受けずに済む。

電波高度計   でんぱ・こうどけい   

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F-4には極超短波を使って地表までの絶対高度を測定できる電波高度計(radio altimeter)を備えている。左右の主翼前縁付近のエアインテーク下にアンテナが設置されており、形式はAN/APN-159で発信アンテナと受信アンテナに別れていると思われるが、仕組みはレーダーと同じで地表で反射する電波を捉えて高度を測定している。高高度ならパルス式、低高度なら周波数変調式に電波を変えることで精度を維持できる(誤差は数十センチ以内)この装置があると目視では高度が判りにくい海面でも高度が判るので、超低空を高速で飛ぶことが出来る。偵察航空隊RF-4ERF-4EJは電波高度計を新型化しており、形式は不明だがパルス式の周波数を上げてマイクロ波を使い、地表近くでも精度を上げていると思われる。

胴体   どうたい   

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一見すると太くて短いズングリムックリのF-4ではあるが、空母運用を踏まえての設計上の制約が一因であることは間違いない。しかし、当時のスマートな空軍機がイナーシャ・カプリングと呼ばれる、ロールやピッチでの大きな空力付加を防ぐ結果に繋がっている。また翼と胴体との空気抵抗の相互干渉を防止するためにエリアルールを採用して主翼と接合している部分をクビレさせているので、平面形は思いの外スマートな印象を受ける。

塗装   とそう   

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F-4の外板は腐食に弱いためチタニウム部分以外は防錆の意味もあって塗装されている。航空自衛隊では独自に「外面塗装」と呼んでいるが、F-4EJの旧塗装は米海軍が以前に標準塗装として使っていた上面はライトガルグレイ FS16440(FED-STD-595 16440)と下面にインシグニアホワイト FS17875(FED-STD-595 17875)であった。この塗装は表面保護を兼ねてワックスがけを行って光沢のあるようになっていたが、作業は整備員による手作業だったそうだ(米海軍の場合はワックスがけは行っていない)
空自では1992年頃のIRAN機から制空迷彩色を採用し、上面をダークコンパスゴーストグレイ FS36320(FED-STD-595 36320)、下面をライトコンパスゴーストグレイ FS36375(FED-STD-595 36375)としている。この色はF-15Jと同じであり、胴体部の塗り分けパターンは以前と同様であるが、主翼上面はF-15Jと同様にエッジ部を明るいライトコンパスゴーストグレイにしてあり、迷彩効果を高めるように配色された。尚、1番最後に塗装変更を行ったのは301号機で、99年の岐阜航空祭までは旧塗装であったが、航空祭直後にIRAN入りしてしまい、光沢が綺麗だったガルグレー塗装機は姿を消した。
また、RF-4Eについては導入当初はF-4EJと同様のガルグレー塗装であたが、77年11月からは機体上面を黄土色(FS30372)、薄松葉色(FS34108)、濃松葉色(FS34097)の3色迷彩で、下面は光沢のないライトガルグレイ(FS36375)とする塗装に順次変更された。RF化されたRF-4EJについてもRF-4Eと同じ塗装を施されたが、RF改修9号機(量産改修機)以降は航空総隊からの要請を受けて機体上面を濃灰色(FS36081)、濃緑色(FS34092)、薄緑色(FS34102)の3色迷彩で、下面をライトガルグレイ(FS36375)とする塗装にされている。

ドッグトゥース   どっぐ・とぅーす   

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翼端失速の防止を目的に、主翼の外翼部の前縁を10%延長させて内翼と犬歯形の段差を付けた。翼厚5%以下の薄翼では胴体付根から剥離した空気渦が前縁に沿って成長するが、その成長を抑える効果がある。

ドラッグシュート   どらっぐ・しゅーと   

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着陸時の制動用シュートでF-4各型にも装備されている。シュートの直径は4.8mで、シュート使用時の着陸滑走は800m以下でも可能となっている。

トラベルポッド   とらべる・ぽっど  Travel Pod 

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F−4は戦闘機であるから戦闘に必要な装備以外の荷物を積む機内スペース 等は無い。しかし、輸送機の支援なしに数日間を他基地に展開する場合は、 多少の荷物を持参する必要がある。そんな場合に使われるのがF-104Jの翼下 タンクを改造して作られた荷物専用ポッドを搭載する。本来の名はカーゴポ ッド(Cargo Pod)と言い、米軍が使用しているパッケージポッドと同種。 あまり使用頻度は高くないが、航空祭の地上展示等で単独展開する場合にも 使われるので、目にする機会は多い。 面白いことに、空に限らず陸上、海上の前線装備を操作する関係者に「どん な追加装備を希望するか?」と尋ねると、最も多い返答が「荷物を積むとこ ろが欲しい!」なのだそうだ。 ちなみに、F-15JやF-1には操縦席後方の機器スペースに空間があるので、カ ーゴポッドを使わなくても多少の荷物は持ち込めるそうだが、F-4とF-2を装 備する部隊には必要だろう。もっとも、ポッドの中は与圧や保温なんかされ ないので、「中に入れば何でもOK!」とはならない。