ナビゲーション・ライト   なびげーしょん・らいと  navigation light 

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航空灯のことで、夜間飛行で自機の所在を示すためのもの。左翼端には赤色 灯、右翼端には緑色灯で、取り付け位置から翼端灯とも言う。尾部には白色 灯を設置することが決められており、こちらは尾灯とも言われる。F-4に も取り付けられているが、F-4EJ改には尾灯が垂直尾翼の上端と、胴体尾部 の2箇所に設けられている。

忍者   にんじゃ  Ninja 

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第501飛行隊が使うマスコットのイラストに忍者がある。敵地に侵入して情報を得るのは偵察航空隊も忍者も共通であるが、忍者本来の任務は偵察活動より諜報活動が主であり、古代中国の兵法家である孫武の「用間篇」の中の「間者」が起源とされ、調査や謀略という意味で使われた。日本では聖徳太子が初めて間者を使ったと言われ、当時は志能便(しのび)と呼ばれた。戦国時代に敵を監視する必要性から忍術(敵地への潜入、脱出に用いる技の総称で、交戦を避けるための術を言う)が発達し、伊賀、甲賀、根来、風魔に代表される武士集団が活躍するようになり、江戸時代には御庭番や隠密として地方大名の監視や情報収集を行って、別名を「犬」とも呼ばれた。また、「くの一」と呼ばれる女忍者は、その女性特有の魅力で敵に接近し、相手を騙して積極的に情報収集や情報操作を行うことを得意としたようだ。くの一の呼び名は「女」という文字を分解したものというのが通説のようである。ちなみに、忍者という呼び名は戦後からで、それ以前は忍術使いというのが一般的であった。

燃焼器部   ねんしょうき・ぶ   

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燃料と空気を混合させ2個の点火プラグにより燃焼させて、熱エネルギーを発生させる。
(2002エアフェスタ那覇での装備品展示、解説より)

参照:エンジン

燃料   ねんりょう  fuel 

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F-4EJの燃料は米軍規格のジェット燃料JP-4を使う。JP-4はガソリン系の燃料 であり、米空軍でも最も多く使われていた(現在は使っていない) しかし、 米海軍は空母上で扱うことの安全性を考慮してか、ケロシン(灯油)系で引火 点の高いJP-5を使っていた。JP-4とJP-5は混合しても問題は無いが比重が異な るので搭載量の計算に注意が必要だった。1990年の湾岸戦争時には米空軍もケ ロシン系のJP-8(民間規格のJET A-1とほぼ同規格で非凝固剤を添加)に変更 しており、共用性を図るため三沢基地の空自側でもJP-8を使っている。F-4EJ 改にJP-8を使っても問題は機体に無いが、今のところまだJP-4を使っているよ うだ。 ちなみに、F-15JではJP-4に防氷剤を添加したJP-4Aという燃料を使っている。

燃料消費量   ねんりょう・しょうひ・りょう   

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F-4EJ燃料搭載量は増加タンク3本を付けた状態では3,195gal(約12,094リットル)となるが、これをドラム缶に換算すると約60本分のJP-4を搭載していることになる。F-4EJでは通常推力(ミリタリー)で毎秒0.52〜0.78gal(2〜3リットル)を消費し、アフター・バーナー使用時ではその4倍程度を消費する。従って、フルに燃料を搭載していてもアフター・バーナーを使うと、約20分程度で燃料を使い切ってしまう計算となる。また、外部タンク無しのクリーンな形態であれば、長くても40分程度しか飛ぶことができない計算となる。

燃料タンク   ねんりょう・たんく   

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F-4Eタイプの胴体内タンクは7つで計1,285ガロン(約4,864リットル)の容量があり、No.1タンクは後部座席の後ろにインテークに挟まれる位置にあり、No.2〜No.6までは胴体中央の背中部分にエンジンの上に載せる形で設置されている。このため、エンジンによるタンクの過熱を防ぐために、エンジンとタンクの間には冷却用の空気が流れる仕組みになっている。主翼内にもインデラルタンク形式で2つ設置されていて計630ガロン(約2,385リットル)の容量があり、合計で1,915ガロン(約7,249リットル)となる。また、EJ型を含むE型ブロック45以降の機体はセフルシーリング式のタンクとなり12.5mm程度の火器への被耐弾性を備えた。尚、胴体No.7タンクはE型でバルカン砲を搭載して機首側が重くなった分、重量バランスをとるために追加されたもの。また、海軍型のJ型以降では搭載機器の増加のためにNo.1タンクが縮小され、それを補うためにNo.7が追加された。位置的には空・海軍型共にノズルの上あたりになる。

燃料ベント装置   ねんりょう・べんと・そうち  fuel vent system 

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ベントとは空気抜きの意味。燃料タンク内の液面圧力と外気圧が等しくなるように調整する装置のこと。タンク内に燃料を入れる時はタンク内の空気を抜き、燃料が減っていくときは、タンク内に空気が入るようになっているが、燃料が機外に漏れないように配管途中にバルブが設けてある。F-4の場合で空気抜き口(ベント・マスト)は垂直尾翼下に機体から突き出たように設けられている。

燃料放出装置   ねんりょう・ほうしゅつ・そうち  fuel dump system 

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非常時等の場合に、タンク内の燃料を機外に放出する装置のことで、放出口(ダンプ・マスト)はF-4の場合で主翼折り畳み部分の内翼後縁部分に設置されている。また、非常時以外では密接した編隊飛行を行う場合に、僚機との重量バランスを調整するような時にも燃料放出することもある。