2機編隊   2き・へんたい  element 

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航空自衛隊の要撃機は戦闘行動を行う場合は、最低2機で編隊長機と僚機に 役割を分けて編隊飛行を行うエレメントと呼ぶ基本隊形である。僚機は編隊 長機がどんな機動を行っても見失わなわずに連携プレーが出来るよう、編隊 長機の後方やや下方にポジションを取る(上方では死角がある) 連携プレ ーを行うのであるから2機がどれだけ意志疎通が出来るかが重要で、これは 編隊長機と僚機の燃料消費量の差で技量が判断でき、差が少なければ編隊の 乱れは少なく、差が大きければ密接な連携プレーが出来ていないばかりか、 残燃料が少ないと「いざ!」と言うときにパワーが出せなくなるので、編隊 に危険を与えることになりかねない。2機編隊の訓練は基本でもあり、最も 重要と言える。4機編隊の場合は4機で1チームではなく、エレメントが2 つとなる行動を行う。

4機編隊   4き・へんたい   

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2機編隊(エレメント)が2つ集まった戦闘隊形で、防御形のスプレッド隊 形(各機の間隔が均等に横に並んだ隊形)と、索敵進行形のフルード・フォ ア隊形(第1エレメントの後方やや上方に後続の第2エレメントが位置す る)が基本。どちらもエレメントの配置自体は同じで、第1エレメントを基 本として太陽とは反対の位置に第2エレメントが位置し、第1エレメントの 僚機は編隊長機を挟んで第2エレメントの反対側に位置する。これは、いず れの機が攻撃を受けた場合に、残る編隊が敵の後方へ回り込むんで撃退でき るようにするためで、各機の間隔距離については速度に対応して変化する。

500ポンド普通爆弾   500ぽんど・ふつう・ばくだん  500lbBomb 

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普通爆弾は、爆風・破片・侵徹の3効果が平均している。爆弾重量の半分は炸薬である。
最大搭載量 F-4:24発
  全長 約225cm
  直径 約27cm
  重量 約250kg
(2002エアフェスタ那覇での装備品展示、解説より)

A-6Bバンナー   A-6Bばんなー  A-6B Banner 

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基本的なガン射撃訓練を行うときに使われる標的で、2m×9mの吹き流しであり、低速で直進している状態で射撃訓練を行う。訓練終了後は基地内で切り離して回収し、ヒットしていれば穴が空いているから、その数で成果を判定する。曳航する機体にはT-4が使われている。

AAM-3   AAM-3  AAM-3 

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AIM-9Lサイドワインダーの後継用に国内開発した赤外線追尾式の空対空ミサイルで、正式には90式空対空誘導弾という可視格闘戦用の短距離ミサイル。部隊配備は93年より行われていて、AIM-9よりシーカーの首振り角と速度を向上させてオフボアサイト能力を高めており、1度ロックオンをしてしまえば、目標が高機動で逃れようとして自機との軸線が多少ズレても、シーカーは目標を捕らえた状態を維持できる。また、前端についている動翼(カナード翼)を空力的に機能しやすい形状に変更し、4枚の動翼を独立して動かせるようにしてあるので格闘性(高機動能力)を向上させている。極端な例で言うと、前方から対進で向かってくる敵機に対してロックオンして発射すると、すれ違って後方に高速で去った敵機でも追いかけてくれるのだ(つまり、AAM-3は後ろに向かって飛んでいくことも可能)。AIM-9よりも対妨害能力も向上させていると言われているが、シーカーの感度と感知範囲を適正にする必要があるのだが、それを調べるには多くの実射テストが不可欠であるから、米軍のように豊富な実戦データを持っているとも思えないので、この辺りについては「スペック上では」となるだろう。F-4EJ改への搭載はあまり見られなかったが、2000年12月10日の那覇航空祭で一般にも披露された。
  全長 約3.1m
  直径 約13cm
  重量 約90kg

AAM-4  
NEW!!06/11/11
AAM-4  AAM-4 

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AIM-120(AMRAAM)より高い能力を狙って1990年から国内で開発されたレーダー誘導式の中距離空対空ミサイルで、正式な名称は99式空対空誘導弾と言う。AIM-120と同様に打ちっ放しを可能とする指令慣性誘導とアクティブレーダー誘導の複合誘導式で、射程距離はAIM-7Mの2倍とされ、後継として採用されているが、機体側にも改修が必要となる。弾体はAIM-7シリーズより若干太めで少し短いため、F-4のスパローステーションでの搭載は出来ないようで、AAM-4搭載機種は今のところF-15J/DJ(MIPS機)だけである。また、F-2に関しては搭載に関する研究が行われており、2007年に完了予定。その後、IRAN等による改修で搭載可能になるものと思われる。残念ながら、F-4EJに搭載することは出来ず、またその予定もない。
※制式採用になったため、XAAM-4より変更。

AAS-18DLIR   AAS-18DLIR  AAS-18DLIR 

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RF-4E前脚ドア後方に装備されている赤外線偵察装置で、地表を赤外線スキャナーで走査(進行方向の左右各120度)し、放熱変化をフィルムに記録する装置。

ACM   ACM  air combat maneuver 

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対戦闘機戦闘のことで、発足当初は爆撃機の侵入阻止を目的にしていた空自 が、対戦闘機にも力を入れだしたのは79年に小松基地で開催されたACM meet(対戦闘機戦闘競技会)からと言える。この競技会から士気向上のため 機体に部隊独自のスペシャルマーキングが施されるようになった。 ACM訓練は基本的に2対2で行われ、どちらかが撃墜する模擬空戦を行う が、撃墜方法にはレーダー誘導ミサイルによる「Fox One」、赤外線誘導ミ サイルによる「Fox Two」、ガン射撃による「Fox Three」の宣告を行い、 帰投後に発射時の諸元審査を行って、撃墜か否かの判定を行う。

ACMI POD   ACMI・ポッド  Air Combat Maneuvering Instrumentation Pod 

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ACMIとは空戦機動計測評価装置のことで、ACM訓練を行う機体にACMIポッドを取り付けると、その位置や速度、姿勢等を地上にある評価解析装置に送信されてデータ化されて、その時の状況を再現することができる。ACMIポッドはフィンの無いサイドワインダーと似たような形状のもので、取り付けもサイドワインダーランチャーが使用される。空自F-4部隊の中では301SQで使用されている目撃例がある。

写真は嘉手納で撮影されたF-18Dです。翼端についているのがACMIポッドで、空自も同じ形状のモノを使っています。

AGTS   AGTS  Aerial Gunner Target Set 

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AGTSとは機関砲標的装置(Aerial Gunner Target Set)の略で空中射撃標的システムの意味。従来はダートターゲット等を使用したガン射撃訓練を行っていたが、現在はRMK-35/A37U-36,AGTS-36という標的システムを使用している。米国製であるが自衛隊では日本飛行機(株)が技術提携により製造している。ダート曳航能力の無いF-15Jではセンターパイロンに搭載するが、F-4EJ改の場合は翼下外側パイロンに搭載している。

AIM-7   AIM-7  AIM-7 

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AIM-7は、母機から目標機に対して送信されるCW及びパルスドップラー・レーダーの反射波を受信することによって誘導され、全天候下で目標機を撃破するために射出発射される超音速空対空セミアクティブ・ホーミング・ミサイルである(MRM)。通称「スパロー」。目標機の再接近点に達するとウォー・ヘッドを起爆する。
  全長 約3.6m
  直径 約20cm
  重量 約230kg
(2002エアフェスタ那覇での装備品展示、解説より)

なお、航空自衛隊では、-7E・-7F・-7Mを運用している。

AIM-9L   AIM-9L  AIM-9L 

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近接戦闘下において有効に運用でき、低空から高空までの間を飛行する高速または低速航空機を撃破するために前方、後方又は側方攻撃モードのいずれでも発射できる超音速、空対空赤外線ホーミング・ミサイルである(SRM)。
通称、「サイドワインダー」。発射後、目標に向け自立誘導され、目標近傍に到達した場合は近接信管により、直撃の場合は着発信管により弾頭を起爆させる。
  全長 約3m
  直径 約13cm
  重量 約87kg
(2002エアフェスタ那覇での装備品展示、解説より)

AMRAAM   AMRAAM  AMRAAM 

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AMRAAM(アムラーム)とは「Advanced Medium Range Air to Air Missile」の略で発達型中射程空対空ミサイルの意。AIM-7FスパローIIIの後継として米空海軍が共同で開発させたヒューズAIM-120を指す言葉として使われる。AMRAAMはスパローIII同様に射程55Km以上の能力があり、ミサイル自体でレーダー探査を行うアクティブ・ホーミング式で、同時に4〜6目標への攻撃が可能とされている。中射程で使う場合、発射直後は母機FCSからの情報による慣性誘導が基本だが、データリンクによるセミアクティブ方式でも誘導でき、最終段階でミサイル自体のレーダーで目標追尾を行う。ECMによりジャミングを受けた場合は、その電波源をパッシブ・ホーミングする機能もあり、誘導方式は自動的に切り替わる。短射程で使う場合は初めからアクティブ・ホーミングを行うようになっているし、目標を全方位でロックオンできる。装着はスパローランチャーサイドワインダーランチャーを兼用できるので、GUNを使うような至近距離(約600m以下)以外は一応発射可能となっている。航空自衛隊も試験・研究用にAIM-120B(最新型はF-22搭載用に小型化したAIM-120C)を少数購入しているが、配備の予定は無い。

※ 直接日の丸ファントムには関係ないけど、なにかと名前が出る兵器(^^;

AN/AC-164   AN/AC-164  AN/AC-164 

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F-4EJ改になって更新された胴体上のUHF/VHF兼用のブレードアンテナで、EJではTACANアンテナが設置されていた位置に付けられている。大きさの違いからノーマルEJとEJ改を見分ける外見上の識別点となっている。

AN/ALE-40   AN/ALE-40   

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F-4の内側パイロンに装着できるチャフ/フレア・ディスペンサーで、兵装ステーションを占有しないため空自のRF-4/F-4全ての機体で使われている。このディスペンサーはF-4専用で自機がミサイル回避を行う手段に用いられ、レーダー警戒装置と連動してチャフ又はフレアを自動、または手動で射出することができる。

AN/ALE-41   AN/ALE-41   

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チャフを任意の長さに切断して大量に散布して、敵レーダーから機体を隠すチャフコリドーの設定用に使われるポッド式ディスペンサーで、効果に時間制限はあるが、どんなレーダーでも目潰しに効果的である。これを搭載する機体はチャフ・シップと呼ばれた。F-4EJに搭載するには機体側の改修が必要で、全てのF-4EJが搭載できた訳ではない。この、チャフシップとしてAN/ALE-41を搭載したF-4EJEF-4EJという俗称で呼ばれる事もあった。

AN/APG-66J FCS   AN/APG-66J FCS   

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F-4EJ改に改修された最も大きな特長はこのFCSの換装で、形式のANは制式完全機材を表し、Aは航空機搭載、Pはパルスレーダー、Gは射撃を意味し、全 体として航空機用レーダー射撃システムを表している。APG-66JはF-16C/Dで使っているAPG-66(MSIPUタイプ)を日本向けに改良したマルチモードの火器管制装置で、10個程度の多数目標同時処理や捜索中追跡(Track While Scan)も可能だし、AIM-7FやAMRAAMを誘導するための目標イルミネート機能も持っている。
APG-66は元々F-16用に開発された火器管制装置であるが、ウエスチングハウス社とヒューズ社の試作競争時にはF-4に搭載して飛行審査を行っており、その結果ウエスチングハウス製が採用となっている。従ってEJ改への搭載にも冷却方式等(完全空冷式)のマッチングに問題は少なかったと思われる。

AN/AQL-131(V)ECMポッド   AN/AQL-131(V)ECMぽっど  AN/AQL-131(V)ECM POD 

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アクティブな電子妨害を行うポッドで、相手の通信電波やレーダー波を撹乱 することを目的とする。ECMとは「Electronic Counter Measure」の 略。航空自衛隊では自機防衛用として第501飛行隊から導入が始まり、そ れに伴ってRF-4Eも多少を改修(外見的にJ/APR-6が付いている)も行 った。AQL-131の機能は公表されないが、おそらく追尾レーダーの能力を低 下させる変調型ノイズ妨害を行えるタイプだろう? また、F-4EJ改の部隊にも導入され、現在は全F-4飛行隊に行き渡っ ており、レーダー警戒装置と連動しての作動も可能と思われる。RF-4E への搭載は主翼内側パイロン。EJ改にはスパロー用の兵装ステーション (No.3)に搭載可能になっている。

AN/ASG-26A   AN/ASG-26A   

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F-4がD型になって対空・対地射爆撃精度の向上を図るため、見越し計算可能な光学照準器(AN/ASG-22)を装備した。これはFCSとは独立したシステムとなっており、レーダーが故障しても使用可能である。E、EJ、F型にはAN/ASG-26Aを装備し、AIM-9使用するときは表示されるサークルを35ミルに固定して、その円の中に目標を入れてロックオンする方法が使われた。(C型及び海軍型は固定式オプティカルサイト)

APQ-102SLAR   APQ-102SLAR   

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RF-4Eに装備されている側方監視レーダーで、進行方向左右にレーダーでライン・スキャンさせて画像を得ることが出来る。雲等の気象に影響されることはないが、解像度は光学カメラより劣るのと、SLAR用の記録装置を搭載すると光学カメラ1台を外さなければならない。

APQ-120 FCS   APQ-120 FCS   

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FCSは火器管制装置(Fire Control System)のことで、役目としては対地・対空目標の発見と目標補足・追尾を行い、目標の高度、距離、速度等を表示し、ミサイルへの情報入力やベスト発射位置への誘導表示等を行う。F-4EJにはそれまでの真空管を多用した機器からトランジスタ化を行ったAPQ-120で飛躍的な小型化されていた。小型機の探知能力は56Km程度で、モードには空対空レーダーモード、ボアサイトモード、マップBモード、ビーコンモード、対地モード、マップモードやTVモード(EJには無い)等がある。何分にも古い装置でルックダウン能力の不足があり、Mig-25亡命事件で露呈された。

ASM-1   ASM-1   

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F-1用に国内開発したレーダー誘導式の空対艦ミサイルで、正式には80式空対艦誘導弾という。F-4EJ改にも2発まで搭載できる。開発中に小型ジェット推進が可能となり88式地対艦誘導弾(SSM-1)を開発し、更に空対艦に戻して最終誘導を赤外線式にしたのがASM-2である。

BLC   BLC  Boudary Layer Control 

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低速飛行時には揚力を得る空気の剥離を防止するために、エンジンから抽出 した空気を吹き出す仕組み(境界層制御) F-4ではフラップ1/2で前縁は60 度下がってBLC作動して、後縁は30度下がってBLC無し。フラップダウンで 前・後縁とも60度下がり両方BLCが作動する。 発進前の機体チェック時にフラップ・ダウンさせると主翼上面から水蒸気が 舞い上がるような光景を見ることが希にあるが、これは駐機中にフラップに 入り込んだ水分(雨滴など)が、BLC作動によって水分が吹き飛ばされるこ とによって起こる現象である。

BVR戦闘   BVR・せんとう  Beyond Visual Range combat 

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BVRは「Beyond Visual Range」の略で視認外での戦闘を意味する。これ は目視できない目標に対しての遠距離攻撃や夜間攻撃、又は視界が利かない 悪天候での戦闘も含み、主にレーダーやFLIR、LANTIRN等の赤外線、レーザ ーセンサーで索敵/監視装置を用いることで可能となる。F-4でもレーダー 誘導のスパロー・ミサイルを使えば目視できない距離を飛行中の敵機を攻撃 できるし、夜間や悪天候でも同様に攻撃は出来る。この場合に問題になるの が目標に対する敵味方識別でIFFによる識別照合を行うか、AWACSや地上レー ダーサイトによる管制を受ける必要がある。 なお、BVRとは逆に視認範囲内で行う戦闘の場合はWVR(Within Visual Range)戦闘という。

CBLS-200キャリア・ボンブ・ライト・ストアーズ   CBLS-200きゃりあ・ぼんぶ・らいと・すとあーず   

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訓練弾用のディスペンサーで命中精度を目的とした25ポンド訓練爆弾4発と、70mmロケット弾を4発搭載できる(ロケット弾ランチャーは脱着可能)F-4には内側パイロンに装着可能。

CBU-87/Bクラスター爆弾   CBU-87/Bくらすたーばくだん   

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自衛隊でも装備するクラスター(集束)爆弾で、複合効果兵器とも言われる。1つの弾体の中に小爆弾(BLU-97/B)が202発入っており、これらは指向性炸裂弾、破片弾、焼夷弾を組み合わせて搭載でき、広範囲に打撃を与えることが出来る。

DACT   DACT   

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Dissimilar Air Combat Trainingの略で、異機種間空戦訓練の意。78年に米軍機との合同訓練を行ったことより始まった。F-4部隊とF-15を使う飛行教導隊との訓練もこれに該当する。

E-2Cホークアイ   E-2C・ほーくあい  E-2CHawkeye 

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Mig-25亡命事件で露呈した空自の超低空侵入機に対しての捕捉能力を補うために導入された早期警戒機。元々は米海軍の艦隊防空のための空母艦載機で、機体に装備された回転レーダーにより360度の警戒監視を行い、その探査能力は半径460km以内なら高度0〜30,000mまでの目標を捕捉して、250〜300個までを自動追尾して、その内の30〜40個までの目標に対しての要撃誘導が出来る。乗員はパイロット2名と機上要撃指令官3名で、航続距離2,600kmで哨戒時間4時間を含めて6時間の飛行を行う。航空自衛隊では13機を導入して全てを三沢基地の601SQ(第1飛行班)で運用している。ちなみに601SQではE-767も4機を導入しており、第2飛行班として浜松基地をベースとして運用している。

ECMポッド   ECMぽっど  ECM Pod 

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ECM(Electric Counter Measure)とは敵方の通信やレーダーやミサイル誘導波等の電波妨害を行う手段のことで、今日の戦闘では非常に重要な要素を持って いる。新鋭機には機体内蔵でECMシステムを持っているが、F-4のような一世代前の機体にはこのような装置は無く、ポッド式のシステムを組み込んで対処し ている。多様な電子妨害を行うには複数の機体でECMを行い互いに補完することが必要になるが、不用意に使うと手の内をバラしてしまうことになり、ECCM(対 電子妨害手段)で回避されてしまう。すると更にECMを行うことが必要になるので、ECMとECCMは共に「ここ1番」というときに使用して最も効力を発揮する。空 自F-4の場合はAN/AQL-131(V)というECMポッドを導入した。

EF課程   EF・かてい   

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機種転換操縦課程のこと。ある機種の操縦資格を持っているパイロットが、 別機種の操縦資格を得るための教育課程で、座学講義と実技講義がある。例 えばF-1パイロットがF-4EJ改やF-15J/DJの操縦転換する場合、浜松基地で 座学を受けた後に新田原基地で実技訓練を行うようになっている。 なお、F-4EJF-4EJ改の場合、操縦自体は変わらないので同じ操縦資格なの だそうだ。

EF-4EJ   EF-4EJ   

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チャフ・シップとしてAN/ALE-41を搭載した時に呼ばれたF-4EJの俗称(正式な呼称ではない)で、訓練時に対空レーダーへの物理的ジャミングでチャフ・コリドーを設定し、ECM環境下を作り出す電子戦機を役割を受け持った。EF-4EJがチャフを大量に散布しながら飛行すると、しばらくの間はレーダー電波が乱反射して、そのすぐ上空を通過する航空機を探知できなくなる回廊(コリドー)が出現するのだ。このEF-4EJは、もちろん某小説で登場したものとは別物。

F-110A   F-110A  F-110A 

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米空軍がF-4Cを採用するときに使った最初の型式名で、1962年3月30日にマクダネルに対して280機を発注した。F-100から始まるセンチェリー・シリーズを誇っていた米空軍が海軍開発のF-4を採用したのは、その性能の良さが認められたからだが、経済効率を重視していた当時の国防長官マクナマラの強力な後押しが無ければ実現はしなかったであろう。
ちなみに、センチェリー・シリーズとは世界最初の超音速戦闘機F-100から始まる米空軍戦闘機を指す言葉で、長距離戦闘機F-101、防空戦闘機F-102、マッハ3級の防空戦闘機としたXF-103、マッハ2級戦闘機F-104、戦闘爆撃機F-105、F-102の発展型防空戦闘機F-106、F-100から発展させようとした戦闘爆撃機YF-107、マッハ3級の長距離護衛戦闘機を狙ったXF-108、垂直離着陸が可能な戦闘機を目指したXF-109までを言う。

F-2迷彩   F-2・めいさい  F-2 skim 

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2002年8月から第8飛行隊のF-4に試験的に施した塗装で、F-2量産型と同じ迷彩パターンを305号機、306号機、331号機、362号機の4機に対して施された。F-2の青色を基調とした迷彩は制空迷彩ではなく、対艦攻撃を主体とすることから、上空から見て日本海の暗い青色に溶け込むように採用された塗装である。F-4には試験的ということもあって通常塗装の上に手作業で吹き付けられているため、各機で微妙に波形パターンが違っている。尚、機体各部にあるステンシル類はマスキングされて残されているので、近くで見るとメリハリのある塗装となった。

F-4A   F-4A   

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F-4の原型であるF4Hの2号機から47号機までは開発・試験用で各種テストフライトに使われ、型式名は当初F4Hであったが後にF-4Aになった。尚、2〜18号機までのブロック1〜3までは外見的にF4H-1と同じで、ブロック4・5の19〜47号機はF-4Bに近い外見上の違いがある。

F-4B   F-4B   

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部隊配備された最初のF-4で、61年7月8日にVF-74から配備が始まっていった。649機が生産されている。ミサイル万能の思考から固定武装は付けられなかったが、空母甲板上での暴発事故を防止する意味も含まれていると言われる。

F-4C   F-4C   

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海軍用の機体であったF-4Bであるが、62年4月には米空軍でも採用されることになった。当初はF-110AファントムU(スペクターという説もあるが、空軍が評価に使ったF-4BにはPHONTOM Uと書かれている)という名称で、レーダーや脚を空軍用に変更し、後席にも操縦桿を取り付けた以外は基本的にB型と変わらない仕様だったが、62年9月の3軍統一名称に伴いF-4Cとなった。生産数は583機。

F-4D   F-4D   

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F-4Cの対地攻撃能力をUPさせた機体で、外見上はC型と殆ど変わらないが、慣性航法装置や兵器投下計算機等を強化して戦闘爆撃機としての性格が強くなっていた。固定武装は無いがC型と違い光学照準器を装備しており、機関砲ポッドで対空戦闘を行うことも可能であった。生産数は825機。

F-4E   F-4E   

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空自で使っているF-4EJの母体。F-4シリーズでは唯一固定武装を付けた機体で生産数も1番多い。EJはE型から爆撃コンピュータや空中給油装置等を取り除き、BADGEシステムに対応するデータリンク装置を付けたマイナーバージョンとなる。

F-4E(S)   F-4E(S)   

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CIA用に高々度からでも高解像度で偵察できるカメラを搭載するためF-4Eを改良した特殊偵察機F-4X・RF-4Xを開発する計画があった。73年に米空軍からキャンセルされたものの、イスラエル国防軍がこの計画に興味を持ち、自前のF-4ERF-4X仕様に改良させたのがF-4E(S)で、74年12月に初飛行を行ったとされ、僅か3機が受領されたとされる超レア物のF-4。このF-4E(S)には水/メタノール噴射装置が付いていたようで、水タンクを胴体上部に追加するため機体整形されたようだ。

F-4EF   F-4EF   

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F-4を国際戦闘機計画に提案する目的で計画された機体で、機体価格を下げる為に単座化し、FCSからAIM-7運用能力を排除する代わりに、空戦能力を向上させる為に前縁スラットを装備する提案であったが、計画にはF-5Eが採用された。しかし、西ドイツ空軍(現ドイツ空軍)が航空優勢を狙う機体としてF-4EFに目を付けたことにより、複座型F-4EFとも言えるF-4Fとして登場した。

F-4EJ   F-4EJ  F-4EJ 

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航空自衛隊で使用している、我らがF-4EJ。F-4Eを母体として日本向けに改良されている。1971年7月16日に完成機2機をセントルイスで引き渡しを受けた。その後ノックダウン11機とライセンス生産127機を行い、初年度の機体価格は約20億円であった。EJ最終の生産機(#440)の引き渡しは1981年5月20で、全てのF-4でも最終生産機でもある(マクドネルの最終生産機は1979年9月14日の韓国向けF-4Eで通算5068機目(完成機としては5057機目))

F-4EJ能力向上計画   F-4EJのうりょくこうじょうけいかく   

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F-4の機体設計寿命は当初3,000時間とされていたが、航空自衛隊ではまだF-4EJを使用することになるので、機体を個別に管理して機体寿命を延長することにしたが、Mig-25事件で露呈したルックダウン能力不足を始めとする戦闘能力の旧式化は否めない(E-2Cの配備や地上からの情報提供があっても、F-4自体で目標補足が出来なければ意味がない) そこで搭載機材を近代化して能力を向上させる計画が、81年の基本設計費13億円が承認されてスタートする(EJ導入で取り外した爆撃計算能力が復活することで国会で議論されて、一時期予算凍結されるが年度末には凍結解除された)82年から試改修費用85億円が承認されて、計画は本格始動する。機体の延命についてはASIP(航空機構造安全管理態勢)を導入して、機体の疲労度を個別に管理し、それに見合った点検・補修を行うが、機体構造への改造は行わない。能力向上についてはレーダーFCS、通信装置、航法装置等の更新、搭載兵器の近代化を主に行う。能力向上とは機体延命と機材更新の2つの計画がそれぞれを補完する形で行われる。これらの概要発表は82年2月20日に防衛庁が行っている。実際の試改修は83年5月にIRAN入りした#431に対して行われ、84年3月に改修作業を終えている。

F-4EJ改   F-4EJ改   

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F-4EJを近代化改修したもの。試改修は#431を使用し、1984年7月17日に初飛行を行っている。小牧基地で試験が行われた後、同年12月13日に航空自衛隊 に引き渡され岐阜基地に配備された。各種試験を行った後86年9月に防衛庁官の部隊使用承認を取得して、能力向上改修機をF-4EJ改と命名された。改修機の量産は1987年から行われ(初年度は8機)、量産1号機の#357は89年11月21日に岐阜基地に配備。実戦部隊への初配備は#378で89年12月に第306飛行隊に引き渡されており、部隊運用の試験も行い90年末までには定数22機を受領している。以後、第302飛行隊、第301飛行隊の順で機種改編を行った。
F-4EJ改の見分け方

F-4F   F-4F   

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F-4Eのドイツ向けバージョンで、配備当時は東西両陣営が隣接する空域で、中距離の攻撃能力は必要なしとの見解からスパローの運用能力等を取り除き、軽量化を行い空戦能力を高め、戦闘能力を限定させることで単座でも使えるようにしたマイナーバージョンで(結局、単座での運用はしなかった)175機が生産された。 航空自衛隊と同じように近代改修が行われ、FCSをAPG-65に換装、AIM-7FやAIM-120の運用能力を付加し、スラット装備により空戦能力も増している。

F-4G   F-4G   

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米空軍で使っていたF-4の電子戦機で、レーダーサイトや対空砲火陣地攻撃用のワイルドウィーゼル(Wild Weasel)。機体は全てF-4E(ブロック42〜45)からの改造機で122機が作られた。バルカン砲の代わりにレーダー波検知警戒装置等を搭載して目標捜査、脅威度分析を行い、対レーダーミサイルやTV誘導ミサイルで攻撃を行える。低空での機動性が必要なためにスラットを装備し、ハイGタンクを最初に導入している。本格的なワイルドウィーゼル専用機としては初めてであり、そして最後の機体でもある。また、米海軍にもF-4B(ブロック14)の12機に対して空母との双方向データリンク装置等を搭載し、自動着艦を行えるようにした機体をF-4Gと呼称したこともある(空軍型とは全く別モノ) 63〜67年くらいに試験的に運用され、F-4Jの開発に寄与したが、後にB型(後期型)に戻されている(そのうち6機は後にF-4N化)

F4H-1   F4H-1   

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F-4の原型機でF4Hの1号機。F4Hは後にF-4Aとされるが、この1号機だけはF4H-1というタイプ名のままで製造記録が残っている。ちなみにHの文字はマクダネル社を表している。

F-4J   F-4J   

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米海軍がF-4Bの後継として発注したタイプで、レーダーや電子装備、エンジン等が強化されている。面白いことにタイヤは空軍用の幅広タイプを採用している。エンジンがB型と同じ初期J型は米海軍のアクロチーム「Blue Angels」で使用していた。

F-4jr   F-4jr  F-4jr 

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那覇基地の航空祭でのみ活躍するF-4EJ。バイクにF-4形のハリボテを被せたもので、小さな子供をタンデム・シートの前席に乗せて走らせるイベント用バイクでシリアル・ナンバーは実機も存在する411号機。この手のモノは海外でも例があるが、自衛隊では那覇基地だけのようである。F-4jrは那覇基地の整備小隊に居た大津敏夫1曹(当時)が作り上げたもので、彼はその後に松島基地に異動してF-4jrから発想を進化させた走行アクロバット・チームのT-4B・Ijrを生み出し、航空祭に訪れる観客を魅了している。

F-4K   F-4K   

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英国海軍向けにJ型を基にエンジン等を積み替えたタイプで、英国での名称はファントムFG.1。米空母より小型な空母アークロイヤルで使用するため各種改修したが、正規空母廃止に伴って英国空軍に移管されることとなった。

F-4M   F-4M   

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英国空軍向けにJ型を基にエンジン等を積み替えたタイプで、英国での名称はファントムFGR.2。基本的にK型と変わらないが空母用の装備は無い。機関砲ポッドや偵察ポッド(マルチセンサー)の運用能力を持つ。英空軍は後に15機のJ型も購入している。

F-4N   F-4N   

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F-4Bの近代改修型で主に電子機器をJ型なみに強化した。外見上でエアインテーク横にECMアンテナを収容する帯があり識別は容易であった。B型から227機が改修された。

F-4S   F-4S   

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F-4Jの近代改修型。電子機器より構造強化が主だったようで、空軍が先にE型で採用した前縁スラットも装備され空戦能力の向上も図られたが、加速度や着艦性能は悪くなってしまった。