第501飛行隊の部隊マークは、当初RF-86Fが使用していた青と黄色で描かれた宇宙を見ている望遠鏡をイメージしたモノをそのままスケールアップして使用していた。その後、機体の塗装がF-4EJと同様なガルグレーから緑を基調として迷彩に変更されるのと同時期に、現在のウッドペッカーに変更されている。
このウッドペッカーは、TVアニメのウッディー・ウッドペッカーとは髪型等が違うのだが見た目は似ている。武田信玄が有名な第4回川中島の合戦で用いたキツツキ戦法をモチーフにデザインされた。キツツキ戦法とは「自軍を2手に分けて、1隊は敵に奇襲をかけて、逃げるところを別の1隊で挟み撃ちにする」というもので、RFが航空祭で見せるような1機が正面にフェイントかけて注意を逸らせて、もう1機は後方から忍び寄る機動飛行に例えられる。実際のキツツキ戦法は、攻撃準備の飯炊きの煙の多さで上杉側に奇襲を見破られてしまい、武田本隊は策を呈した山本勘助も戦死してしまう程の窮地に陥いるが、奇襲が空振りに終わった別動隊が間一髪で挟み撃ちに間に合い、上杉軍の撃退に成功している。結局、両軍は痛み分けとなった。余談だが、WW2で「砂漠の狐」と異名を持つロンメル将軍が得意とした戦法もキツツキ戦法に似て、正面からではなく防御が手薄な側面から主力の攻撃をかけるなど戦車隊を巧みに使い、その戦い方からカゴの鳥を狙う狐に例えられた。
このウッドペッカーは蝶ネクタイを結んでおり、これは戦士であるとともに、良き社会人でありたいとの思いから描かれている。機体に描かれたウッドペッカーの蝶ネクタイの色は、その機体を整備する整備小隊により2色ある。
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